PVC樹脂価格

PVC市場は2023年1月から6月にかけて下落しました。1月1日、中国のPVCカーバイドSG5の平均スポット価格は6141.67元/トンでした。6月30日の平均価格は5503.33元/トンで、上半期の平均価格は10.39%下落しました。
1. 市場分析
製品市場
2023年上半期のPVC市場の動向を見ると、1月のPVCカーバイドSG5スポット価格の変動は主に上昇によるものでした。価格は最初に上昇し、2月は下落しました。3月は変動しながら下落し、4月から6月にかけて価格は下落しました。
第一四半期、PVCカーバイドSG5のスポット価格は大きく変動しました。1月から3月までの累計下落率は0.73%でした。1月のPVCスポット市場価格は上昇し、春節前後でPVCコストは好調に支えられました。2月は下流の生産再開が予想通りに進まず、PVCスポット市場は一旦下落し、その後上昇し、全体としては小幅な下落となりました。3月の原料カルシウムカーバイド価格の急落は、コストの支えが弱まる結果となりました。3月はPVCスポット市場価格が下落しました。3月31日現在、国内PVC5カルシウムカーバイドの相場範囲は、おおむね5830~6250元/トン程度です。
第2四半期には、PVCカーバイドSG5のスポット価格が下落しました。4月から6月までの累計下落率は9.73%でした。4月は原料のカーバイド価格が引き続き下落し、コストサポートが弱く、PVC在庫は依然として高止まりしていました。今のところ、スポット価格は下落を続けています。5月は下流市場の注文需要が低迷し、全体的な調達が悪化しました。トレーダーは買いだめをせず、PVCスポット市場の価格は引き続き下落しました。6月は下流市場の注文需要が平準化し、市場全体の在庫圧力が高く、PVCスポット市場の価格は変動して下落しました。6月30日現在、PVC5カーバイドの国内相場は約5300~5700トンです。
生産面
業界データによると、2023年6月の国内PVC生産量は175.6万トンで、前月比5.93%減、前年同月比3.72%減となった。1~6月の累計生産量は1110.42万トンだった。前年同月比で見ると、炭化カルシウム法PVCの生産量は128.87万トンで、前年同月比8.47%減、前年同月比12.03%減となった。エチレン法PVCの生産量は467300トンで、前年同月比2.23%増、前年同月比30.25%増加した。
稼働率に関して
業界データによると、2023年6月の国内PVC稼働率は75.02%で、前年同期比5.67%減、前年同期比4.72%減となった。
輸入と輸出の側面
2023年5月の我が国の純PVCパウダー輸入量は22100トンで、前年同期比0.03%減、前年同期比42.36%減となった。月平均輸入価格は858.81。輸出量は140300トンで、前年同期比47.25%減、前年同期比3.97%減となった。月平均輸出価格は810.72。1月から5月までの輸出量は928300トン、輸入量は212900トンであった。

上流カルシウムカーバイドの側面

炭化カルシウムの価格
炭化カルシウムについて見ると、西北地区の炭化カルシウムの工場価格は1月から6月にかけて下落した。1月1日の炭化カルシウムの工場価格は3700元/トンだったが、6月30日は2883.33元/トンとなり、22.07%下落した。蘭炭などの上流原料価格は低水準で安定しており、炭化カルシウムのコストを支える材料が不足している。一部の炭化カルシウム企業は生産を再開し、流通量と供給量が増加している。下流のPVC市場は下落しており、下流の需要は弱い。

2. 将来の市場予測
PVCスポット市場は下半期も引き続き変動が続く見込みです。上流のカーバイド市場と下流市場の需要動向に一層注意を払う必要があります。また、ターミナル不動産政策の変更も、現在の2つの都市に影響を与える重要な要因です。PVCスポット価格は短期的に大きく変動すると予想されます。


投稿日時: 2023年7月13日